吉村文彦君が本を出しました。
まつたけ十字軍運動の主宰者である吉村文彦君(R11)が本を出しました。
タイトルは
里山再生を楽しむ!
まつたけ山 ”復活させ隊”の仲間たち
発行所 株式会社 高文研 182ページ 定価 1600円(+税)
まつたけ十字軍運動(別名・まつたけ山復活させ隊)
里山再生市民運動としてスタート6年目を迎えた。活動回数は250回を超え、延べ参加者は8000人に迫りつつある。放棄・環境崩壊で失われたマツタケの生息地のアカマツ林を再生し、森林バイオマス(エネルギー資源として活用できる生物有機体)の循環を考えた生物多様性の保全に楽しく、面白く取り組む。
吉村文彦君のプロフィール
京都市生まれ。京都大学農学部卒。同大学院農学研究科博士課程修了。京都大学農学博士。1990年~2005年、岩手県・岩泉まつたけ十字軍運動(まつたけ復活させ隊)を立ち上げ、現在同運動代表のほか、大学講師。
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もくじ
グラビア
はじめに 1
プロローグ 今なぜ、まつたけ山を復活させたいのかー生物多様性の危機は人の危機
生物多様性に依存する一方で破壊に突き進むニンゲン
参加者の数だけ夢がふくらむ「里山再生のためにまつたけを復活させよう」運動
を「里山はオジサンをテツガクシャに変える」から楽しい
第一章 瀕死の里山と絶滅危惧種マツタケの叫びが聞こえる
1 まずは舞台と共演者たちの紹介 26
ホストがいないと生きていけないマツタケ
マツタケとアカマツは「恋愛」みたいな微妙な関係
解明されていないことがいっぱい
生き残るために獲得した戦略的パートナー
「楽しく腹をくくり腰を据えてマツタケを待つ」仲間たち
2 多様な生物が姿を消し、質が劣化している里山 40
江戸中期の「公文書」に出てくる「里山」の呼び名
「人間活動がアカマツ林を生んだ」
「近代化」に突き進んだ結果の里山崩壊
維持方法が面倒な里山林
一見、緑の量は増えたが中身のやせ細った里山
全国に広がる痛々しく悲しい里山風景
私たちは里山崩壊にどう向き合っていくのか
里山土壌の富栄養化はマツタケの大敵
マツノザイセンチュウ病が事態悪化に拍車
3 激減を続ける国産まつたけ 62
かつてわずか90分の1以下に
発生時期の秋の暑さに弱いマツタケ
第2章 世界唯一の「岩泉まつたけ研究書」15年の成果
1 待つ茸、採る茸から「まつたけ栽培」へ 68
「ふるさと創生資金」で誕生した研究所
林業水産課長の熱意に打たれ所長に
町のまつたけ産業は15倍に急成長
生命を育むネットワークの構築に向けて
地元と復活させ隊による新たな活動の場に
2 里山とマツタケを復活させるのは自由で豊かな発想 80
里山復活とまつたけづくりをつなぐ
「まつたけの聖地」での再生市民活動を計画
軽く楽しみながら、とにかく始めよう!
第3章 「まつたけ山復活させ隊」いよいよ集合!
1 愛情かけて山の手入れを続ける覚悟のいる運動 90
活動拠点となる「香川山」が借りられた!
反省したり嬉しくなったりしながら
仲間に教えられつつ構想を練る
2 楽しいことが参加者の数だけある運動めざして 98
2005年6月16日 スタート、平日なのに28名参加!
毎週1回、雨の日も冬の寒さの中でも集まる
枯損木は燃やさないと被害拡大は止められない
秋には25人~30人の参加者で定着
夢は大きく、広がる仲間たちの輪と和
あの秀吉以上?のバイオトイレもつくる
椅子も机も石窯も陶芸窯も小屋も自前でつくる名人、達人揃い
MY茶づくりでも発揮される熟年の力と柔軟発想
3 京まつたけ第1号発見に沸く 123
香川山に次いで玉城山と澤田山も貸してもらう
確かに出たことは出たけれ・・・・・・・
運動の目的を忘れず、手段の整合性を常に自己点検
第4章 まつたけと日本人の歴史と文化
1 「秋を味わう」「日本独特の食文化 138
香りの松茸なのに「嫌なにおい」と学名を付ける国も
万葉集に見られる松茸狩りらしき歌
大乱の最中も松茸狩りに
素晴らしい食べ方がいっぱいあるのに手が届かないものに
香りを好まない若者も--変化する”まつたけ観”
近代マツタケ学を確立したハマネンさんとマツタケの碑
京都が「まつたけの聖地」といわれるわけ
2 あの中国が動いた―― 私の本が翻訳・出版された 154
中国の官民が都内ホテルで雲南松茸を猛アピール
「日本の失敗の轍を踏むな」と
外国産「まつたけ」に依存する日本の事情
エピローグ ”互知送さま”と地産知送”の心と技を
――20世紀型社会の延長では里山再生はない
1 集う人の可能性を引き出しているマツタケと里山 160
作業は「する」ものではなく「楽しむ」もの
バイマスを活用して畑の土壌改良も
互いに知恵を出し合い、伝え合う楽しい「集合知」のネットワークづくり
まさに人間の生き方が問われている
2 こんな刺激になり嬉しくなるお隣さんも! 174
異文野の研究者たちが夢を語り合い、
「人類がよりよく生きる」に取り組む「地球研」
マツタケの目、アカマツの目、里山の目をもって
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このまつたけ十字軍運動には関西在住の3711会の仲間が大勢参加しております。
文中に出てくる榎本、岡阪、加藤(邦)、川崎君らをはじめ、小林、斉藤、中岡、増戸等がこの運動に参加しております。
文責 三輪
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