”しまなみ街道サイクリング”
前から行ってみたいと思っていた「しまなみ街道」に、やっと巡りあえた!!!
7月29日夜「青春18切符」を握り締めて、東京駅に向かう。
23時10分発「ムーンライトながら」に乗る、最近のいつもの傾向通り、若者と高齢者が半分づつくらいだが、この電車は全席指定になっていて、今夜も満席だった。
これからJR四国予讃線今治市の波止浜駅まで、約18時間電車の旅の始まりです。
大垣駅午前5時51分到着、まずまず何とか浅いながらも眠ることが出来た。
大垣駅で乗り換え米原駅へ、ここで新快速姫路行きに乗り換え、途中で持参の「おにぎり2個」の朝食、姫路で乗り継いで岡山へ、ここから初めて乗る瀬戸大橋線の電車。
瀬戸大橋は二重構造になっている、上が自動車道で下が瀬戸大橋線の電車の線路。
瀬戸内海は晴れ、朝の景色が眼にまぶしい何だかウキウキまるで小学生の遠足みたいだ!
あっというまに四国に上陸、坂出のコンビナートが眼に入ってきた、ここからJR四国予讃線乗り換えて讃岐・伊予の国を走り出す。
ただただ窓に映る景色を楽しむ、いつまで経っても飽きることが無い。
2時頃になって残りの「おにぎり」で昼食とする。
午後5時前に「波止浜駅」到着、迎えの車で今夜の宿「サンライズ糸山」へ。
ここは「しまなみ街道」来島海峡大橋のたもとにある、サイクリングのための施設だ。
宿泊やレンタサイクルその他情報など、ここですべてまかなう事が出来て大変便利だ。
夕食を済ませて風呂に入ると、あとは寝るだけ明日に備えて9時には就寝。
7月31日午前5時起床、熟睡の後の目覚めは”チョー キモチイイー”ちょっと古いか
窓を開けると薄曇り、朝日が来島海峡大橋と一緒に眼に入ってきた。
今日は幸先良さそうである、天気予報を見ると、今日の最高気温予想35度。
朝食を済ませて、レンタサイクルの試乗をして、8時半出発。
先ず目の前にある来島海峡大橋に行くためには、初めの関門きつい上り坂がある。
この橋は小さな島をつないで、第一・第二・第三と繋がっている。
渡ったところが「大島」この島は古くから村上水軍の本拠地であり、その博物館があったまた石文化伝承館などもあった。
次の橋は「伯方・大島大橋」また橋の高さまで、高度差40メートルほどを大汗をかいて上る。
着いたのは「伯方島」、あれどこかで聞いたことがある名前だな、そうです「伯方の塩」。
ここで作られたのが、あの「伯方の塩」です。
この島は5キロほどで通過して、次の橋「大三島橋」を渡ります。
勿論この橋にも同じくらいの上りが待っています。
渡った島が「大三島」歴史と美術館の島と言って間違いはないでしょう。
先ず初めに出会ったのが「村上三島記念館」です。
ここは書道家・村上三島氏の作品と日頃使っていた、硯・筆・落款・書籍など3800点が収蔵されているということでした。
全く素人の私が見ても、圧倒的な迫力で迫ってくる「書の世界」を堪能することが出来ました。
このあと峠を越えて島の反対側にある、日本総鎮守「大山祇神社」に参りました。
この社は「伊予国一ノ宮」といわれ、源氏・平氏はじめ多くの武将が武具を奉納して武運長久を祈ったため、国宝・重要文化財の甲冑の4割がこの神社に集まっているそうである。
また樹齢2600年とも言われている「クスノキ」がある。
何れにしろこの瀬戸内の島になぜ?を思われるほど立派な社である。
午後2時半うっかりしてまだ昼飯を食べていない、海岸まで走るがほとんど店が無い。
何とか見つけた一軒、ここに入るしかしようがない、同じような感じの観光客が二組。
「海鮮丼」1200円を注文する、何とか及第点としよう。
あと三つほど博物館があるが、残念ながら今回は時間的に無理ということでパス。
「大山祇神社」参道にある、今日の宿旅館「茶梅」に午後3時半到着。
この宿は明治の初め頃創業したそうで、昔はさぞ賑ったことだろうと思わせる佇まいである。
「今は昔」この辺りの寂れようは、眼を覆うばかりという言葉そのまま。
現代日本の象徴のような町、と言うほか言葉を知らない。
今夜の宿泊客は3人、私のほかには、「パパと中学一年生の娘」この二人もサイクリングに来ていたのであるが、本当に仲のよう親子だった。
夕食の時間になって料理の旨さにビックリ、店の佇まいからあまり期待していなかっただけに、その落差が大変うれしい限りである。
「天然鯛の塩焼き」「むつの煮付け」「白身魚の刺身五点」「雉鍋」「鯛めし」「ゆずのシャーベット」まで、どれも大満足宿泊代11550円。
刺身も煮付けも塩焼きも、絶品でした。
もう一度冬に行って食べたいなぁ・・・
人も同じ外見だけでは分からない、中身が大事改めて考え直しました。
8月1日今日も快晴、予想最高気温35度、旨い魚を食べたので頑張るぞう!!!
今日は初めから峠越え30分くらい続く、大汗をかいて何とか上りきる。
まるで旧日本軍の兵隊さん、かな?
次に渡る橋は「多々羅大橋」ここも橋に上るまでが一苦労、大汗をかいて橋について小休止。次の島は「生口島」途中に「耗三寺」という寺がある。
見ただけで気分が悪くなるような、金儲けとしか思えない、金ぴかというか、そうだ「香港」にあったタイガーバームガーデンの兄弟見たいな寺であった。
「平山郁夫美術館」もあるが今回は素通り(決して相続税の申告もれのためではないが)。
ここは素直にサイクリングを楽しむ、途中「梅干」と「ドリンク」で熱中症対策をしながら、一路次の橋「生口橋」に向かう。
ここの橋の上りも朝からの暑さからか、ヘバリ気味途中で下車して自転車を押す。
暑い・とにかく暑い、何とか橋まで上り走り出す、一気に気分爽快、次の島は「因島」この島には「因島水軍城」「厳島神社」「本因坊秀策記念館」などあるが、途中で道を間違ってしまい少し時間をロスしたので、残念ながら素通りして最後の橋「因島大橋」に向かう。
時間を計算してここは尾道へ直行することにする。
尾道駅のすぐ前にある「渡船」に自転車と一緒に乗り込む110円なり。
10分程で到着ここで自転車を返却する。
ただいまの時間午後2時半、まだ昼食を食べていない、暑い最中店を探す元気は無い。
駅にあるカフェで「パン2つ」と「アイスコーヒー」ほっと一息をつく。
3時過ぎ尾道駅から在来線・新幹線を乗り継いで、自宅に午後9時半頃帰着。
念願の「しまなみ街道」サイクリングを無事終えて、本当に満足の夏休み(?)でありました。
3泊(車中泊含め)4日猛暑の中、熱中症などまったく知らず、元気に過ごすことができて満足・満足、さて次はどこへ行こうかな?
武蔵野国 素浪人 2013/8/7
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